オーガニックは本当に安全なのか。
今やオーガニック製品は食品から化粧品まで、その種類は多岐にわたります。
ですが、みなさんはオーガニックという言葉にどのようなイメージをお持ちでしょうか。
「安心安全」だったり、「健康的」とか、またはオシャレの一環と捉えている人もいるかもしれませんね。
私も以前は「なんとなく体に良さそう」くらいのイメージで知ったオーガニックですが、日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会のHPに下記のような説明がありましたので、引用させていただきます。
オーガニックは、有機と同じ意味です。
農薬や化学肥料に頼らず、太陽・水・土地・そこに生物など自然の恵みを生かした農林水産業や加工方法をさします。
オーガニックが広まることにより、人や動植物、微生物などすべての生命にとって、平穏かつ健全な自然環境・社会環境が実現します。
国際的な規模で有機農業推進活動を行っているIFOAM( 国際有機農業運動連盟) は、オーガニックの原則として「生態系」「健康」「公正」「配慮」の4項目を掲げています。
上記のような意味で、オーガニック製品は環境にやさしく、人体にも安全な物という印象が広まっているんですね。
ただ、だからといってオーガニック製品以外は危険なのかというと一概にそうもいえないようです。
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これまで食べ物に関してはアンチ添加物だった私ですが、この安心して食べたい!食品添加物の常識・非常識 「知らなかった」ではすまされない食卓という本を読んで、少し添加物に対する認識がかわりました。
これはイコールオーガニック安心安全神話がちょっと揺らいだ事にもつながり、もう一度食について見直す良い機会になりました。
こう言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、オーガニック製品は確かに一般的な製品に比べ安心安全度合いは高いほうだと思います。
でも、それは絶対ではないんだという認識に変わったというだけです。
例えば、オーガニックの野菜であれば土作りに時間をかけ、化学肥料を使わず、自然にも人間の体にも良い物を作っているのは確かだが、それが一般的に育てられた野菜より美味しいかと言えば必ずしもそうではない。
手間暇かかっている分、一般的な野菜よりお値段は随分高くなるのに…です。
また、土作りに時間をかけているといっても、もともとの土壌が一体どのような場所なのか、また有機肥料といってもその原料となる物の安全性はどこまで守られているのか…という不明な部分も多々あります。
私自身、地方の農家の家庭で育ちましたが、有機農法などではなくごく一般的な米農家をしている家でした。
米作りはただでさえ、田んぼに引く水の管理から何やらと手がかかるのに、完全無農薬で育てるなんて不可能だと祖父母両親は良く言っていました。
それでも我が家ではかなり農薬を抑えたやり方で育てていたので、うちの米は安全だと言われて、自家精米を食べてきました。
そんな我が家ですが、母が良く言ってたのは「店で売っている水菜だけは食べるな」ということでした。
水菜はそもそもものすごく虫がつきやすい野菜であるにも関わらず、店頭に並んでいるのは虫食いもないキレイな葉の水菜ばかり。
どれだけの農薬が使われているかしれない…とのことでした。
(随分前の話なので今ではどうなのか確かなことは不明ですが)
でも、オーガニックや無農薬のものすごくキレイな水菜もあったりします。
なんででしょう。あの水菜につく小さな虫を一匹ずつ手で取り除いているのでしょうか。
そんな手のかかる水菜がひと袋数百円で売られていたりして、とても割に合うとは思えません。
またオーガニック認定されている製品でも、原材料は中国産というものも多数見かけます。
先日も中国の食品事情について取り上げたテレビ番組をみましたが、生産性を上げるために使用禁止の薬物などを用いて動植物を育てている様子が映し出されていました。
中国政府もそのような行為を防ぐためさまざまな取り組みをしているようですが、食の安全性への認識が低い中国人は多く、いたちごっこのようでした。
そのような土地で作られたオーガニック認定の製品もどこまで信用できるのか。
日本は食に対する管理基準が厳しいので、そもそもオーガニックにそれほどこだわらなくても、例えば地方の直売所などで生産者の方のお名前が書かれた農産物を買っても、問題ないのではないか…という認識に若干傾いてきているのです。
添加物や農薬なども調理時に半減させる方法などが、ネットで調べればいくらでもでてきます。
(上記で紹介した本にも載っていました。)
要は、私たちが気にすべきは、その食べ物が、その化粧品が、どのような場所で誰の手によって作られたものかをしっかり把握することなのではないでしょうか。
今、オーガニックが安全安心の免罪符のようにさまざまな製品に記載され、それだけで消費者が購入してしまう風潮にあるように感じます。
自分自身が納得した上で購入・使用できる製品を選ぶようにしたいですね。
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